北京同仁堂の知柏地黄丸、漢方本場の知柏地黄丸同仁堂知柏地黄丸の商品紹介 知柏地黄丸(チバクジオウガン)は、日本でもよく知られている「六味地黄丸」に知母と黄柏を加えた処方です。 知柏地黄丸は、漢方の古典・医宗金鑑に収載された知柏地黄丸に準拠して製造された丸剤です。中高年になって、体がだるく、あるいは腰痛が起こるなどして下半身のおとろえを感じ、また顔がほてる、あるいはのぼせて口のかわきを覚えながら、時に手足が冷たく感じるとか、トイレが近い、といったことが起こることがあります。これらは中医学で陰虚火旺の症状といって、体の中の潤いをもたらす体液(陰液)が不足(虚)し、体の器官の働きがいわばオーバーヒートした状態(火旺)になっていることから起こる症状とみなします。これは若い人でも過労などで体力・気力を過酷に消耗したあとにもみられる状態です。知柏地黄丸は六味地黄丸に、神経系の興奮をおさえるとされる知母(ハナスゲの根茎)と黄柏(キハダの樹皮)を加えた漢方薬です。 知柏地黄丸は、「疲れやすい」「排尿困難」「むくみ」といった、高齢者によく見られる症状に効き目がある六味地黄丸に、清熱作用に優れ、身体を潤す作用がある知母(ちも)と、腎の衰えからくる身体内部の熱を静める黄柏(おうばく)を配合しています。計8つの配合生薬により、腎の精を補って、陰液を増やすことで、こうした症状に効き目を発揮します。 倦怠疲労感、尿もれ・頻尿・残尿感、口渇、むくみ、腰痛、手足の冷感、手足のしびれの改善に効果がある漢方薬です。 日本国内も同じ処方準拠して製造された販売しているのは八ツ目製薬の知柏壮健丸(チバクソウケンガン) 。 同仁堂知柏地黄丸の使用方法口服:6g(約30粒)/回、2回/日で服用してください。 同仁堂知柏地黄丸の成分熟地黄、山茱萸、山薬 牡丹皮、沢瀉、茯苓、知母、黄柏。 同仁堂知柏地黄丸に関する注意事項1.妊娠の方は服用しないでください。 2.同仁堂知柏地黄丸を飲んだ後酒、辛いものと油こいものなどを食べないで下さい 3.風邪の時に服用しないでください。 4.風邪の薬と同時に服用しないでください。
同仁堂知柏地黄丸の製造元北京同仁堂 【国薬准字】Z11020152
同仁堂知柏地黄丸の関連情報 中医学(漢方)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、「自然の生薬(herb)を処方した漢方薬を使う」ことです。 生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス(balance)良く循環することが大切だと考えます。 人間の健康は、これら「気」(陽)と「血・津液」(陰)の調和のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。この陰陽(positive and negative principles)が調和していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。 1.熟地黄・山茱萸・山薬は、豊富な栄養物を含み、体を栄養1滋潤し抵抗力を高め異化作用を抑える(滋補肝腎)。熟地黄は強心・抗アナフィラキシー作用を、山茱萸は白血球増加・止汗・遺精を止める作用を、山薬は消化吸収促進・止瀉作用をもつ。この3薬の「補益」の効能を「三補」という。
2.牡丹皮・沢瀉・茯苓は、鎮静的に働く。牡丹皮は、解熱・抗菌に働く。 牡丹皮・沢瀉は、自律神経系の興奮を鎮める(清虚熱)。茯苓・沢瀉は、組織中や消化管内の水分を血中に吸収して利尿作用によって除き(利湿)、「三補」の薬物の滋潤性の行き過ぎを抑える。この3薬の効能を「三瀉」という。
3.熟地黄・山薬・沢瀉は、血糖降下作用をもつ。
4.山茱萸・沢潟・牡丹皮は、血圧降下作用をもつ。
5.牡丹皮は、血管拡張により血行を促進し、子宮粘膜を充血させ、月経を正常化する。
6.全体では、下垂体一副腎皮質の機能を強め、細胞性免疫能を高めることが実験的に証明されている。
本方は「三補」「三瀉」の組み合わせが特徴で、「三補」が主になっている。単なる補益の処方ではないので、長期間服用しても弊害がない。また、長期間服用してはじめて効果があらわれる。
同仁堂知柏地黄丸の応用 思考力減退、めまい感、ふらつき、耳鳴、難聴、腰や膝がだるく力がない、夜間の口渇、咽のかわき、尿が濃い便がかたい、体の熱感、手のひらや足のうらのほてり、寝あせ、遺精、早漏、性欲の仮亢進、舌質は紅〜暗紅で乾燥、舌苔は少ない、脈は細数などの慢性の消耗、乾燥症状、熱症状を示す状態(肝腎陰虚)が基本にある以下の状況。
1.慢性疾患・消耗性疾患 糖尿病、慢性肝炎、慢性腎炎、肺結核、高血圧症、動脈硬化、甲状腺機能元進症、慢性尿路感染症、気管支喘息、強皮症など。
2.月経異常 無排卵、無月経`過少月経、稀発月経など。
3.小児の発育、知能発達の不良 (参考) 本方を処方の基本にして長期間服用させることが重要である。
六味地黄丸の加方処方一覧 六味地黄丸 | =六味地黄丸 | 腎水不足・陰虚 | 杞菊地黄丸 | =六味地黄丸+枸杞子・菊花 | 肝腎陰虚 | 牛車腎気丸 | =六味地黄丸+車前子・牛膝 | 腎陽虚+陽虚水乏 | 知柏地黄丸 | =六味地黄丸+知母・黄柏 | 陰虚火旺 | 麦味地黄丸 | =六味地黄丸+麦門冬・五味子 | 肺腎陰虚 | 八味地黄丸 (金匱腎気丸) | =六味地黄丸+桂枝・附子 | 腎陽虚 |
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