方剤学では、同仁堂局方至宝丹、同仁堂安宮牛黄丸、同仁堂紫雪散をあわせて「三宝」と呼びます。いずれも、高価な生薬を使い、いざというときに力を発揮する丸薬として、伝統的な中医薬局では大切に保存されていますいずれにしろ、こういった高価な薬は、決して不老長寿の薬ではなく、いざというときのためも緊急時の薬です。 同仁堂紫雪散は清熱解毒（火熱極盛による「熱毒」「火毒」を清解すること）、開竅（温める薬物を用い、患部や身体の一部が寒けや冷感を伴うものを治療すること）、鎮痙の作用があります。熱病、高熱、落ち着かず、失神、痙攣、便秘、尿の色が濃い等に用いられます。

同仁堂活血解毒丸は北京同仁堂から造られた黄褐色の小丸で、やや香りがあり、味が辛・苦です。活血解毒丸は解毒（体内の毒素を解除すること）、消腫（腫れ、腫れ物を消すこと）、活血（血の流れを良くすること）、止痛（痛み止め）の作用があります。肺腑毒熱や気血滞凝による乳腺炎、瘰癧、悪性のはれものの初期などに用いられます

同仁堂複方羊角顆粒は北京同仁堂から造られた黄褐色の顆粒で、香りがあり、味が甘・微苦・辛です。本商品は平肝（肝の機能亢進状態を改善すること）、鎮痛（痛みを解消すること）の作用があります。偏頭痛、血管性頭痛、緊張性頭痛、神経痛などに用いられます

同仁堂口腔潰瘍散は北京同仁堂から造られた口内炎を治療する漢方粉末剤です。口腔潰瘍散は浅い青い粉末で、香りがあり、味が渋いです。同仁堂口腔潰瘍散は清熱（熱邪を解消すること）、潰瘍を治る作用があります。再発性口腔潰瘍、疱疹性口腔潰瘍などに用いられます。

同仁堂参苓白朮顆粒は補脾腎（脾と腎の機能を高めること）、益肺気（肺に気を補充すること）の作用があります。胃脾の虚弱、短気、咳き、倦怠感、消化不良、食欲不振、吐き気、嘔吐、心身の疲れ、全身無力、慢性下痢などに用いられます。