同仁堂金匱腎気丸は滋陰（潤し、冷やすカ（陰）を補充すること）、補腎（腎の機能を高めること）の作用があります。腎機能低下による疲れやすくて、尿量減少、または多尿でときに口渇がともなう頭痛、下肢痛、しびれ、頻尿、排尿困難、冷え症、むくみ、老人のかすみ目、かゆみなどに用いられます

同仁堂右帰丸は北京同仁堂から造られた黒い大蜜丸で、味が甘です。右帰丸は温補腎陽（温性の補腎陽薬を用い、腎陽虚を治療すること）、固精（精の漏れを改善すること）の作用があります。腎陽不足、年老或いは久病による心身の疲れ、悪寒、冷え症、腰足がだるい、インポテンツ、遺精、精神不振、尿頻などに用いられます。

同仁堂人参鹿茸丸は北京同仁堂から造られた茶褐色の大蜜丸で、やや匂いがあり、味が苦・辛です。人参鹿茸丸は滋腎（腎の冷やす力（陰）を補充すること）、生精、益気（気を補充すること）、補血（血を補うこと）の作用があります。腎功能低下、気血両虚、目暗い、耳聾、腰・足がだるいに用いられます

同仁堂健歩強身丸は北京同仁堂から造られた黒褐色の水蜜丸で、味が苦・微甘です。健歩強身丸は補腎（腎の機能を高めること）、健骨（骨の機能を高めること）、痺れを解除すること、止痛（痛み止め）の作用があります。肝腎陰虚（肝と腎が陰液が不足で虧損ということ）や風湿による体がだるい、腰足がだるくて痛み、下肢無力、痺れ、行走困難などに用いられます。

生脈散とは脈を生じるという意味があります。古来より生脈散として有名な方薬で、気と陰液を同時に補う気陰双補剤として有名です。日本人に多く見られる気虚と陰虚の合併した症例に有効です。
　同仁堂生脈飲(党参方)北京同仁堂から党参（とうじん）、麦門冬（ばくもんどう）、五味子（ごみし）を原材料として造られた浅い黄褐色の液体で、香りがあり、味が甘・微酸です。生脈飲(党参方)は益気（気を補充すること）、養陰（冷やし潤す力を補充すること）、生津（唾を出させてノドの渇きを取ること）の作用があります。虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え性、発育期の滋養強壮に用いられます。

同仁堂人参養栄丸は北京同仁堂から造られ茶褐色の大蜜丸で、味が甘・微辛です。人参養栄丸は温補気血（温性の補気・補血の薬を用い、補気・補血の効果を達成すること）の作用があります。気血の不足や病後虚弱などに用いられます。