同仁堂竜胆瀉肝丸のご使用前にお読みください 同仁堂竜胆瀉肝湯の目的は、まず肝経湿熱の改善にあります。分かりやすくいえば、肝臓系統の気と血の流れる道で起こる、排尿困難に伴う炎症・発熱を改善することです。 漢方の名医・浅田宗伯の『勿誤薬室方函口訣』(ぶつごやくしつほうかんくけつ)には「湿熱の治療には3つの処方があり、湿熱の上に頭痛がひどく、あるいは目が赤く、耳鳴りがする場合は、小柴胡湯に竜胆と胡黄連(ゴマノハグサ科コオウレンの根茎)を加えるとよい。もし湿熱が表面に出て、陰部に潰瘍性のできものがある場合は、梅毒の慢性化症状に効く九味柴胡湯がよい。もし病毒が下部に流れて横根、毒淋(淋病)、陰触瘡(いんしょくそう)(下疳瘡(げかんそう)の一種)がある場合は、竜胆瀉肝湯が主になる」と書かれています。 同仁堂竜胆瀉肝丸は竜胆瀉肝湯の散剤(粉末の生薬)を固めて丸薬状にしたものです。同仁堂竜胆瀉肝丸は泌尿器系の症状に用いられる漢方処方製剤です。竜胆瀉肝丸は比較的体力があり、下腹部の筋肉が緊張する傾向のある人の、排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけの症状に適するとされる。しかし、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされる。 同仁堂竜胆瀉肝丸の成分 ジオウ(地黄)、トウキ(当帰)、モクツウ(木通)、オウゴン(黄芩)、シャゼンシ(車前子)、タクシャ(沢瀉)、カンゾウ(甘草)、サンシシ(山梔子)、リュウタン(竜胆) 同仁堂竜胆瀉肝丸の効能 肝胆火旺(肝火上炎)に用います。清熱瀉火の竜胆を主薬として、清熱の黄苓・山梔子、清熱利水の木通・車前子・沢潟、補血の地黄・当帰から構成されており、大部分は清熱利水薬です。主に尿路系の炎症による排尿痛、頻尿、または陰部湿疹、帯下などに用いるとともに、竜胆・黄芩により清熱瀉火の作用があることより自律神経の過亢進を抑制させ、いらいら、怒りっぽい、目の充血、はげしい頭痛などの自律神経の過緊張にも応用されます。 同仁堂竜胆瀉肝丸の適応症 尿路系炎症(腎盂炎、膀胱炎、尿道炎)、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ、膀胱カタル、膣炎、陰部湿疹、子宮内膜炎、陰部痒痛、バルトリン腺炎、陰部掻痒症、睾丸炎、外陰潰瘍、トリコモナス、ベーチェット病、ソケイリンパ腺炎、肝硬変 @尿道炎・淋疾・膀胱炎、A膣炎・子宮内膜炎、ことに外陰部の痒痛、B陰部湿疹・頑癬、C高血圧症、D緑内障、E中耳炎。ただし、炎症性で、冷え症や虚証でないことを条件とします。 同仁堂竜胆瀉肝丸の用法・用量 1回3-6g(一包)を1日2回、水又は白湯で服用して下さい。 同仁堂竜胆瀉肝丸の使用上の注意 1、使用前に必ず添付されている説明文書をお読みください また、必要な時に読めるように大切に保管してください 2、用法・用量を厳守して下さい。 3、高齢者・妊娠又は妊娠していると思われる人が服用禁止です。 4、服用後、不快な症状を感じた場合は、服用を中止し、医師にご相談ください。 5、冷えがとても強い著しい寒証の方、胃腸が弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢(泄瀉)などを起こしやすい方は服用禁止です。 同仁堂竜胆瀉肝丸の使用効果には個人差があり、「第一漢方」が効果を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。 同仁堂竜胆瀉肝丸の保管及び取り扱い上の注意 (1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に密栓して保管してください。 (2)小児の手の届かない所に保管してください。 (3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります) (4)使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。 同仁堂竜胆瀉肝丸の臨床応用 高血圧症・自律神経失調症・急性結膜炎・急性中耳炎・耳前庭や外耳道の癰・急性胆のう炎・急性肝炎などで、肝胆火旺を呈するもの。急性尿路系炎症(腎盂炎・膀胱炎・尿道炎)・急性睾丸炎および副睾丸炎・急性湿疹・急性骨髄内炎症・急性前立腺炎・膣炎・帯状疱疹などで、湿熱を呈するものに使用します。 同仁堂竜胆瀉肝丸の批準文号(製品認可番号) 国薬準字Z11020653 |