広く言われているように、糖尿病と勃起障害はかなり密接な関係があります。糖尿病から生じる血管や神経の障害が、ペニスの血流を抑えてしまうからです。ですので、勃起不全及び勃起障害の治療は、糖尿病治療にもつながります。
東京女子医科大学糖尿病センターの高橋・岩本両医師の論文を引用すると、日本の糖尿病患者数は約200万人、未治療者を含むと推定患者数は600〜700万人といわれています。
しかも、その数は増加の傾向にあり、30代の糖尿病男性のインポテンスは約30%、50代になるとその頻度は50%以上になるといいます。
すると、糖尿病性の勃起不全人口だけでも100万人はいる事となり、「老人大国」になりつつある日本では少なく見積もっても、1,000万人のインポテンス患者、または予備軍がいると推測されるのです。
糖尿病を患っている男性のほぼ半数は勃起障害と言われていますが、糖尿病に伴う勃起障害は、心理的な要因だけではなく身体的な要因に関係して起こるものです。
糖尿病に伴う勃起障害は、いくつかの治療法があり、多くの場合治療が可能です。第一に糖尿病を正しく治療することが大切です。また、勃起障害は心臓病や糖尿病と同じくひとつの病気であって、何ら恥ずかしいものではないということが大切です。