不妊症について 不妊症の改善
■ 不妊症など婦人病の原因
不妊症の大きな原因は卵子の未発達です。 妊娠に理想的な卵胞は直径20mmですが、不妊症の女性の卵胞はずっと小さく、この半分にも満たないこともあります。この状態では卵子が精子と出会えても着床できない場合が多いのです。 卵胞が未発達なのは、ホルモン分泌が正常でないからです。ホルモン分泌の異常は、生理不順・生理痛や基礎体温の異変など様々な形で表れます。こうした異変をほっておくと、不妊症という残念な結果をもたらす可能性が高くなりますので、なるべく早く適切な治療を受け、体質の改善を図ってください。
■ 原因は一つとは限りません!
広い意味では、ほとんどの不妊症は原因不明不妊といえるために、不妊症の治療は難しい。不妊症の原因が1つの場合もあれば複数の場合もあります。また2年以内に妊娠しない場合でも、すべての場合に原因、異常があるという訳ではありません。 妊娠というプロセスは大変複雑なためにいろいろな原因が考えられますが、根本的な原因がわからないため「原因を取り除く治療」ができないのが不妊症の特徴でもあります。 また、不妊検査はどこまで有用なのでしょうか。たとえば「精子の数が十分ある」からといって「受精できる」とはいえませんし、異常があったからといってそれが本当に原因であるかどうかは実際のところはわかりません。すなわち、検査ですべてが解決するということではなく、あくまで「現状を把握する」ものなのです。 検査によって60〜70%の人に問題が見つかりますが、これといって原因が見つけられないケースも15%ほどにのぼります。また、60〜70%の人についても、「それなら、なんで排卵に導くホルモンの分泌が不調なの?」等、つきつめてゆくと広い意味で、ほとんどの不妊症が原因不明不妊といえ、不妊症の治療は難しいのです。
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