免疫マメちしき ガンを未然に防ぐ免疫細胞
ガン細胞は、通常の細胞にガンという抗原が発生し増殖していきます。しかし、免疫の監視システムはガン抗原を認識すると、主にキラーT細胞やNK細胞が攻撃して破壊してしまいます。 この監視システムがうまく機能している間はガンを防いでくれます。しかし、このシステムが崩壊するとガン細胞が増殖してしまいます。
免疫マメちしき2 細胞の死には自殺と他殺がある?
●ネクローシス《細胞他殺》
外部からの刺激や生存に必要な物質が欠乏して起こる細胞死です。血流が停止し酸素が欠乏したり、火傷(やけど)や大量の放射線などによって、タンパク質が変質し死に至ります。
●アポトーシス《細胞自殺》
プログラムされた中で、身体にとって不要になった細胞や、有害な細胞を排除する細胞死の機構です。よく言われているのが、落葉や両生類の尾が消えていく課程です。細胞が自ら死ぬという遺伝子の情報に基づいて行われているのです。
ガン細胞やウイルスに感染した細胞をT細胞などが攻撃し、マクロファージや好中球などの貪食細胞によって、速やかに処理されます。この一連の動きは、遺伝子に組み込まれたプログラム通りにスムーズに行われているのです。アポトーシスが過ぎたり、逆に少なすぎたりすると、さまざまな病気になります。自己免疫疾患は、本来死ぬべき細胞が死なずに残っているために起きます。
|