精力剤と言えば昔から一番人気の「すっぽん」をはじめとして様々な有効成分が配合された精力サプリや「滋養強壮剤」などがありますが、バイアグラなどのED治療薬を除いて、その効果のほどはどうもイマイチな感があるのはどうしてなのでしょうか?
精力剤を試してみようというような人は、何らかの原因で精力の減退を感じているからに他ならないのですが、強壮効果の高い成分が配合されているからと、高価な精力剤を買って試してみても思うような結果が得られなくてガッカリすることも多いのではないでしょうか?
では、精力剤や強壮剤はその謳い文句ほど効果が感じられないのはどうしてなのでしょうか?
様々な「強壮成分」は化学的な分析に於いても、医学的にも確かに効果があるはずなのです。そこで、この問題を徹底的に考察、追及してみたいと思います。
精力剤を必要とするような人はどんな人なのか、まず、このあたりを考えて見る必要がありそうです。男性が中高年になると誰でも「精力減退」や「ED」に悩まされている訳ではありません。中には、六十歳の還暦を過ぎても「バイアグラ」はおろか「精力剤」さえ必要ないという方も結構おられます。その様な方は、見るからに精力的で、体も頑健な印象の方に多いようです。
一方、『精力剤が必要だ』というような方は、どことなく生気が無い、普段から顔色もよくない、常に胃腸の不調を訴えている、食べ過ぎても太るような事が無く、かえって胃腸を壊して痩せるタイプ、アレルギー体質や酸性体質の方、等そのほかにも様々な原因があるようですが、私は、やはり、一番の大きな原因は「胃腸」と「肝臓」にあるのではないかと考えます。
どんなに優れた「精力剤」でもその有効成分が充分に体内に吸収されなければ効果も半減されてしまいます。胃腸の消化吸収能力と共に「肝臓」の機能も重要な要素だと言われています。
「強力な精力剤を飲んだから凄い効き目が現れるはずだ!」と誰しも思うものですが、ちょっと待ってください!ここで、医学関係者でない我々一般人がよく勘違いする重要な事柄があります。人の口から肛門までのいわゆる「消化器官」と呼ばれる胃や腸などの内蔵、つまり食物の通り道は医学的には顔や手の皮膚と同じで、「体内」ではなく「体外」であるという考え方で扱われます。つまり、「体外」である胃や腸で消化酵素によって充分に分解された栄養成分が胃壁や腸壁から「体内」に吸収されるわけです。
この時、「酵素」が非常に重要な役割を果たしているのです。酵素の働きが充分でないと摂取した物も胃や腸の中を素通りするだけで、そのまま排泄されてしまいます。事実、最近の「精力サプリ」ではその有効成分を充分に消化、吸収できるように「酵素」を配合したものが発売されています。
今後、この様な傾向が徐々に広まっていくのではないかと思われます。 特に動物性のものより植物性のものは消化が悪い傾向があり、酵素を配合した製品が威力を発揮するでしょう。
ちなみに、「精力剤」でも「錠剤やカプセル」の物よりも液体の「ドリンク剤」の方が効果があるように感じるのは、成分が「エキス」として抽出されたものを使用しているので体内に吸収されやすいためです。
一方、錠剤やカプセルの物では「素材を単に粉末にしただけ」の物も多く、その点では消化、吸収力が問題となる可能性が高いと言えるのではないでしょうか。本来、精力剤の成分としてよく使われるトンカットアリやマカ、ソフォンなど外国産の植物成分は日本人が食べる習慣が無いため、吸収?分解する酵素がないので、なかなか身体に吸収することが難しいと言われてきました。 |