ニューヨーク(ロイターヘルス)-14,600例を超える中国人女性を対象としたある研究によると、早期流産を誘発するためのミフェプリストン(RU486)の使用はその後の妊娠に悪影響を与えないようである。
American Journal of Epidemiologyの7月15日号において、上海市計画生育科学研究所(Shanghai Institute of Planned Parenthood Research)のDr. Ershen Gaoらは、妊娠初期の中絶手術がその後の妊娠に与える影響は十分に実証されているものの、ミフェプリストンでは実証されていないと述べている。
そのため、研究者らは3群の未経産婦を妊娠および出産の間追跡した。3群の内訳は、人工中絶歴がない女性4925例、ミフェプリストン誘発性流産を1回経験した女性4931例、中絶手術を1回経験した女性4800例であった。
中絶歴のない女性と比較した、ミフェプリストン誘発性流産を1回経験した女性における、早期産を生じるオッズ比は0.77であった。
ミフェプリストン群の乳児の平均出生時体重は、中絶歴がない群の乳児よりも33g重かった。しかし、出生時低体重の発現頻度および平均妊娠期間はほぼ同じであった。
ミフェプリストン群と中絶手術歴を有する群の間でもこれらのパラメータに有意差はなかった。
従って、研究者らは、これらの女性における1回のミフェプリストン誘発性流産は、「その後の妊娠転帰に有害な影響を与えない」と結論している。
注意)原文は英語文となりますので、日本語訳はあくまで参考としてご利用願います。
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