妊娠し子供を授かるというのは神様からの贈り物です。しかし、事故や家庭の事情のせいで、妊娠中絶をしなければならないことがあるのも悲しい事実です。妊娠中絶を受けると精神的、肉体的なダメージは避けられません。妊娠中絶によるダメージを少しでも軽くするために、妊娠中絶の受け方を知っておくことが必要になってきます。
中絶は妊娠がわかったらすぐに決断しなければなりません。妊娠中絶を受ける時期は、胎児がまだ小さい妊娠6週〜8週の間に受けるのが良いとされています。妊娠初期の中絶は日帰りで受けることができ、手術時間も30分程度です。妊娠中期になると胎児が大きくなっているため、陣痛促進剤で流産を促します。妊娠12週以降は死産の届けも出さなければいけなくなります。肉体的なダメージが大きく入院も必要です。
法律では未成年者でも親の同意無しで本人たちの同意があれば妊娠中絶することができます。10代は体が成長する発育段階ですから、子宮などの臓器も完全ではありません。その体に異物を入れて傷をつけるとなると、後に感染症にかかる恐れもあるので注意が必要です。未成年者の場合、月経が不安定で妊娠に気付くのが遅れて、妊娠中期での中絶の割合が多くなっているそうです。
中絶手術を受けることを決めたら、病院を探します。妊娠中絶をするときは体内に異物が入り傷がつくことがありますし、麻酔もかけるので、安心して中絶手術を受けられる病院を探しましょう。産婦人科で妊娠中絶手術を行ってよいのは、母体保護法指定医という看板をかかげた病院だけです。
中絶を受ける日は、麻酔をかけるため化粧をぜず、朝食も食べずに病院へ向かいます。同意書を提出し、診察台に上がったら静脈麻酔で麻酔がかけられます。その間に子宮内の胎児を掻爬します。中絶後はしばらく病院のベッドで休み、帰宅となります。入浴を控え、薬が処方されるので決められた量の薬をきちんと飲むようにして安静に過ごします。
未成年者が中絶をするときには周囲のフォローが必要です。また、中絶手術による癒着によってその後の妊娠がしにくく、不妊になる事も起こりえます。レイプなどの事故によって妊娠し中絶しなければならない場合をのぞき、出産することができなかったという思いで精神的なダメージを受けることも予想されます。