選別が難しい冬虫夏草。培養技術とバックデータにこだわりたいと思います。
冬虫夏草の特殊成分は、昆虫と冬虫夏草菌の生命をかけた壮絶な戦いによって生まれるものです。 しかし現在、大豆エキスやブドウ糖のみで培養された冬虫夏草が大量生産されていると言います。 そのためでしょうか。私どものリサーチに、多くの冬虫夏草メーカーは、培養技術やバックデータを公開いただけませんでした。昆虫類使用の有無でさえ、企業秘密として回答は僅かでした。培養技術やバックデータは冬虫夏草選びの重要な判断材料であると共に、信頼できる素材であることの裏付けになります。
1993年の世界陸上選手権大会で、無名の中国女子選手団が、世界の強豪を相手に次々と金銀銅メダルを独占し、さらにその翌年の大会では11個もの世界新記録を打ち立てました。彼女たちは「馬軍団」と呼ばれ、このとき飲用された冬虫夏草こそ、国家プロジェクトで研究開発された冬虫夏草菌糸体です。だからこそ、「馬軍団」に飲用され、中国体育代表団の指定品にもなった折紙つきの冬虫夏草。
日本の冬虫夏草とも言われる北虫草(ミリタリス)など、天然冬虫夏草は350種ほどありますが、そのうち漢方素材とされているのは、コウモリガ幼虫に寄生するチベット冬虫夏草(コルディセプス・シネンシス)のみです。
しかしチベット冬虫夏草は大変稀少で、野生資源は枯渇し、絶滅が非常に危惧されていることから、採取禁止と制限措置が布かれています。現在、市場にあるほとんどの天然冬虫夏草は、コウモリガ幼虫に寄生するチベット冬虫夏草(コルディセプス・シネンシス)ではないのが実情です。 |