血液中の赤血球や、赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)の量が、正常値よりも少なくなり、ヘモグロビンが足りなくなった状態を、貧血といいます。
貧血の症状は、顔色や皮膚が全体的に青白くなり、唇や爪の赤みもなくなってきます。また、からだがだるい、疲れやすい、食欲不振、頭痛、肩こり、めまい、動悸や息切れなどの症状があらわれます。
鉄分の欠乏が進むと、爪が薄く割れやすくなったり、爪がそり返ってスプーンのようにくぼむこともあります。また、口の脇に口角炎ができたり、髪が枝毛になったり抜けやすくなったりすることも。
貧血を簡単にチェックするには、鏡に向かってアッカンベーをして、下まぶたの結膜を見てみましょう。ここが白くなっていたら貧血のサインです。
貧血になりやすい女性は、日ごろから食事に注意して、鉄不足にならないように心がけたいもの。貧血だけでなく、病気の予防の基本は食事。無理なダイエットや朝食抜きの生活、インスタント食品などに偏った食事は、もってのほかです。
血液をつくるには、鉄分のほか、タンパク質、銅、マンガン、ビタミンB12、葉酸が必要とされます。鉄分を多く含むレバー、肉類、魚類、貝類、緑黄色野菜や、タンパク質の供給源となる肉類、魚類、卵などに、その他の食品を組み合わせて、バランスのとれた食生活を心がけましょう。 |