同仁堂婦科十味片は黄褐色の錠剤で、やや香りがあり、味が微苦です。婦科十味片は養血（血を増やすこと）、舒肝（鬱状態の肝の機能を良くすること）、調経（月経を調節すること）、止痛（痛み止め）の作用があります。月経不調、生理痛、出血の量や様子（血のかたまりのようなものやごく少量のもの）、月経の前に双乳脹れ痛み、イライラする、食欲不振などに用いられます。

同仁堂婦康寧片は調経（月経を調節すること）、養血（血を増やすこと）、理気（気の流れを良くすること）、止痛（痛み止め）の作用があります。気血両虚（気と血が虚損し、生命活動の物質的基礎が不足し臓腑機能が衰退すること）、月経期の腹痛、生理痛などに用いられます。同仁堂婦康寧片は表面に薄い膜が覆いである錠剤です。その膜を取り除くと本来茶褐色の薬が見えます。（この薄い膜が食用可能なので、わざわざ取り除く必要がありません。）康寧片の味が微苦です。

同仁堂複方益母草膏は粘っこい黒褐色の固めたもの（ゼリーのよう）で、味が甘・微苦です。複方益母草膏は調経（月経を調節すること）、活血（血の流れを良くすること）、散鬱（鬱血を解消すること）、止痛（痛み止め）の作用があります。月経不順、月経が少ないあるいは無月経、生理痛、産後に血が多いなどによく用いられます。