地球温暖化によって、かぜのタイプも少しずつ変化しているのをご存知でしょうか? とはいうものの、これから寒くなる時期は「風寒」(ふうかん)といって、寒気や鼻水を伴うタイプのかぜが多くなります。
中成薬の飲み方について1. 中成薬の飲み方として、何時飲むのがいいのでしょうか。また食前、食間は、いつの時間を指すのですか。2. 中成薬をどのくらいの期間飲めば効果が現れるでしょうか3. 同じ病名なら同じ薬ですか。4. 以前服用していたものと色、におい、味が違いますが、大丈夫ですか。
中成薬の処方は、中医学の理論によって組み立てられているので、中医学を良く勉強している薬局で十分に相談し、病状に正しく適合した中成薬を選んでもらうことが何よりも大切です。そうすれば中成薬は素晴らしい効果を発揮するだけでなく、副作用を防止することができます。中成薬は日本で医薬品として製造販売承認を受けた中成薬を取り扱う、中医学?中成薬を学習した日本中医薬研究会の会員店でご相談ください。
本来中薬は、患者個人の証に合わせて成分を調整して作るものですが、方剤の処方を前もって作成した錠剤や液剤が数多く発売されています。これらは、中成薬と呼ばれています。従って、中国の中成薬と日本の漢方エキス剤は、ほぼ同様な医薬品といえます。
いろいろなお薬を一緒にのむときは、一人ひとりが細心の注意を払ってください。一人のお医者さんにだけかかっていて、その先生が数種類のお薬を出された場合は、とくに問題がないと考えてよいでしょう。しかし現実には、いくつもの医療機関にかかっている患者さんが多く、別々の医院から異なる漢方薬や、または漢方薬と新薬が、出されることもあります。 その結果、それぞれの漢方薬中で同じ生薬が重なっていたり、漢方薬に入っているものと同じ成分から作られた新薬が併用されたりすると、成分の量が重なり、好ましくない作用に結びつくこともあります。
「西洋薬にかえて漢方薬をのんでみましょう」といわれましたが、どういうことなのでしょうか? 西洋薬と漢方薬には、それぞれ得意とする症状や病気があります。時代とともに、複雑な病気が増えてきました。西洋薬と漢方薬の長所を生かした治療法が、進んでいます。
患者さんも医療関係者も、薬の情報をよく知り、安全で有効な薬を求めています。医療用漢方が登場して、漢方薬は広く普及できるようになりました。健康保険で、医療用漢方製剤が使えるようになって、さらに普及が進みました。
漢方薬はいくつもの生薬を組み合わせて作られる薬です。漢方薬の基本的な考え方は、人がもっている 病気を治す力を高めることです。漢方薬は、一人ひとりの個人差を重視して、使い分けています。
「民間薬」とは、ゲンノショウコがお腹にいいとか、ドクダミが肌にいいなどと、身近な植物をある症状に使ってきたもので、普通は一種類の植物だけを使います。昔からの経験を言い伝えた、いわば生活の知恵で、お医者さんが処方薬として用いることはありません。また、最近ブームになっているハーブも、ヨーロッパなどの生活に古くから根づいている民間薬で、料理や健康増進のために利用されています