■同仁堂消栓再造丸の効能
血液の流れよくさせ、お血除去。補気養血、脂血をコントロール。脳硬塞などによる後遺症、半身不髄、口の歪み、言語障害、胸の苦しみ、高脂血症など。脳卒中による後遺症(言語障害や意識障害、運動障害など)に適用、血栓の解消が主な働きで、その効果が優れています。ほかに高脂血症にもおすすめです。
1回1粒を1日2回。朝夕、食後30分後、水、ぬるま湯、または紹興酒のいずれかで服用。 服用方法の詳細:外包を割り、なかの丸薬を小さく切って飲む。或いはそのまま口に入れて、かんで服用する。
■同仁堂消栓再造丸の成分
丹参、三七(田七人参)、血竭、安息香、蘇合香、センキュウ、高麗人参、沈香、天麻、金銭白花蛇。
■同仁堂消栓再造丸に関する注意事項
妊娠中は服用禁止。
同仁堂消栓再造丸の関連情報
「血のめぐり」を正す漢方治療 脳卒中(脳血管疾患)は脳血管障害ともいうように、血液の流れ、血液循環の障害による病気です。漢方医学(中国では?中医学?という)では「血のめぐり」といわれていますが、私たちがよく使っている「血のめぐりが悪い」などと通じるものです。西洋医学的にいえば、抹消の微小循環障害、血液凝固能の異常、出血をともなう組織の障害などさまざまな血液循環の病態を複合した症候群であると考えられます。
血液は、人間の体の組織や細胞活動に不可欠な酸素と栄養素の供給から、代謝の産物である炭酸ガスや老廃物の除去を血液循環が行っています。この血液循環、つまり?血のめぐり?がスムーズにいかなければうっ血の状態となり、血管に血の塊や血管壁に老廃物がたまり、血の流れが詰まったり、止まったり、出血したりして、脳卒中を引き起こすのです。その原因を、漢方医学では「血のめぐり」が悪くなる「うっ血」としてとらえていたのです。
このように、脳卒中の原因は血流の問題で、漢方医学でも血のめぐりが悪くなるうっ血が脳卒中の原因となっているととらえているのです。漢方ではうっ血を改善して血の流れをよくする漢方薬を中心にして、体全体の血液の流れを正す治療を行っています。
また血液中のコレステロールや中性脂肪の高い症状である高脂血症や慢性的な高血圧症は脳卒中を発生させる大きな原因です。血液の粘調度が高まり、毛細血管での血圧の流れが停滞したり、高い血圧で血管壁を損傷したりします。こうしたうっ血状態、高血圧状態を漢方薬で改善することで、血液循環がスムーズになり、組織の新陳代謝が良くなって、免疫力が高まって治癒力を上げていくのです。
こうした血流を良くして、さらに「漢方と免疫」に注目して生まれた複合漢方薬に関心が高まっています。免疫を高める生薬、血液循環を良くする生薬などを配合、処方して、脳血管の疾患を改善するのが複合漢方薬です。脳血管の疾患への基本的作用として、血中脂質の低下、血圧の調整、血管壁の強化、コレステロール代謝の調整、代謝機能の強化、知覚?神経機能の回復などがあげられています。
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